社員紹介(食品営業)
多様化する食のニーズをキャッチし、
日本の「食」を支えていく仕事。
神栄株式会社
食品部 仕入・特販グループ
マネージャー(取材当時)
長谷川 敦2004年 入社
#01
現在の仕事
食品部門では、冷凍食品、水産物、農産物などの輸入・販売を行っています。私が所属する食品部 仕入・特販グループは、世界中の産地から食材そのものや加工した食品を調達する役割を担う部署です。具体的に扱っているのは、冷凍野菜、唐揚げや白身フライといった調理品、切り身魚などです。食品部全体では、およそ11ヵ国の産地から商品を仕入れており、種類は千数百種類にも及びます。
多くの産地がある中でも、神栄は中国とのつながりを早くから持ち、日本人の好みに合わせた多様な食品を供給してきました。また、産地国で調達した食材を、加工国で調理し、日本に輸入する三国間貿易にも積極的に取り組み、中国や東南アジアとの関りが深い点も強みです。骨なしの切り身魚は、特に需要が高い商品です。
販売先となるのは、食品を専門に扱う商社、スーパーマーケットなどの小売店や外食産業の企業、さらには病院や給食・宅配サービスの会社などさまざまです。食品部では在庫販売を行っているため、時期や量など仕入のコントロールが重要で、売上にも直結する非常に大きな責任が伴う仕事を任せてもらっています。安定的に一定の品質を保った食材・調理品を供給するため、仕入体制の構築に取り組んでいます。
#02入社理由・これまでの仕事
神栄に入社するまでは、あまり詳しく会社のことは知りませんでした。食品分野に強みを持った商社という程度しか理解していなかったと思います。入社してみて感じたのは、1人ひとりに大きな権限が与えられていて、年齢や経験に関係なく、責任ある仕事を任せてもらえることです。
例えば、食品部の営業の場合、見積価格を決めるのは、担当営業の判断にゆだねられています。前職では、ある程度、事前に販売価格が決まっていましたので、入社した当初は本当に驚きました。目先の売上にとらわれるのではなく、お客様との長期にわたる関係を考慮し、その時の食品の相場価格などを踏まえた上で、きちんとした理由があれば、営業が見積りした金額で取引をすることができるのです。そんなダイナミックな仕事を経験できる点が、営業の仕事の魅力だと思います。
一方の仕入に関わる仕事の場合は、いかにして安定して商品を供給できるかが問われます。扱うものが農産物や水産物ですから、産地の天候や漁獲高などによって、仕入れる量が安定しないリスクがあります。また、同じ産地であっても、その時々によって品質にバラツキがあるのも当然のことです。そうしたリスクも踏まえた上で、常に一定品質の商品を仕入れるためには、常に2つ以上の調達ルートを確保しておくことが欠かせません。世界中の産地の情報を収集し、品質にも責任を負いながら、仕入を行っています。
#03
仕事のやりがい・エピソード
私たちの仕事は、日本の食生活を支え、おいしさを提供していく役割を担っています。一般消費者のみなさんが、どんなものを求めているのかを注意深く観察し、マーケットニーズをいち早く察知して、必要とされている商品を調達したり、時には自分たちの手で作り出しながら提供していくやりがいがあります。
マーケットの情報を手に入れるには、市場調査が最も有効です。スーパーマーケットや小売店などの現場に足を運んで、消費者のみなさんの声を拾い集めて、具体的な商品へと落とし込んでいきます。家事に多くの時間を割けない働く女性が増えていますが、忙しい毎日でも家族のために手作りで夕食を用意したいというニーズがあります。そうした現在の生活スタイルを考慮して企画するのが、調理に手間をかけなくても温かい出来立てのおいしさが味わえる冷凍加工食品などです。野菜と肉のバランスが取れた食品など、ニーズにマッチした商品を企画し、たくさんのお客様に喜んでいただけた時には、大きなやりがいを感じます。日々の仕事を通して、日本の食に貢献していける点が、食品部で働く魅力ではないでしょうか。
#04今後の目標
仕入を担当している私としては、仕入体制をさらに強固にしていきたいと思っています。仕入国や地域を分散して、何かあった際にも慌てることなく対応できる形を作り上げることがとても大切です。特に近年は、世界的に異常気象が多発していますから、いつどんなことが起こるかわかりません。直近10年間の異常気象の発生件数は、過去300年分にも相当すると言われているぐらいです。用心してもし過ぎることはないと思っています。
また、日本をはじめとした先進国は人口の減少が進んでいますが、世界レベルで見ればどんどん増えています。これからは、人口が増えていく国がより多くの食料を必要としていくため、購買力を高めていくはずです。変化を続けるグローバルマーケットの中でも、安定して商品を調達できるよう、しっかりと体制の構築に取り組んでいきたいです。
#05入社してから現在まで
食品部の神戸営業グループに配属された後、福岡営業所(現支店)の立ち上げメンバーに選ばれ異動しました。新規の取引先開拓などを経験したのち、仕入・特販グループのリーダー職を任されたのが、入社7年目のことです。2015年から中国国内での冷凍食品の営業規模拡大のため、神栄商事(青島)貿易有限公司に異動となり、1年3ヵ月の海外赴任を経験して、現在はマネージャーとして、神戸本社と東京支店の2拠点にまたがる仕入・特販グループを管理しています。
- # Work Flow
スタンダードな1日の流れ -
9:00 メールチェック 11:00 部内打ち合わせ 12:00 昼休憩 13:00 メールにて取引先等と連絡 16:00 海外の仕入先との商談に同席 17:30 社内業務 18:00 業務終了 - # Private
プライベート - 家族との時間を大切にしています。中国や東京で単身赴任していた時は、家族の支えのおかげで頑張れました。長い休みが取れる時は、家族旅行によく行きます。まだ子供が小さいのでテーマパークに連れて行ってあげるととても喜んでくれるのですが、そんな姿を見ることが、仕事の励みやモチベーションとなります。