特長
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35℃DP~95℃DPまで、高露点域の発生が可能
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高露点を発生させる場合、水の消耗量が多くなりますが、自動給水ユニットとの組み合わせでご使用いただくことで、連続して長時間の試験が実施
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一般空気以外の特定のガスを供給して露点設定も可能
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恒温水槽の温度操作により露点を設定しますので、シンプルな操作でどなたでも簡単に設定
仕様
Model | STG-H (標準タイプ) | STG-H-AW (自動給水タイプ) |
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発生露点 | 35~95℃DP | 35~95℃DP |
精度 | ±0.5℃DP | 35~80℃:±0.3℃DP 80~95℃:±0.5℃DP |
再現性 | ±0.3℃DP | 35~80℃:±0.15℃DP 80~95℃:±0.3℃DP |
供給流量 | 35~80℃:1.0L/min 80~95℃:0.4L/min |
35~80℃:1.0L/min 80~95℃:0.4L/min |
発生流量 | 80℃:2.2L/min 95℃:1.6L/min |
80℃:2.2L/min 95℃:1.6L/min |
装置内耐圧 | 大気圧~0.65MPaG | 大気圧のみ |
給水方法 | 手動 | 手動・自動 |
サイズ | W400×H450×D350 | W500×H450×D400 |
応用例
燃料電池の評価試験
燃料電池の発電効率を検証するうえで、セル内に供給する露点空気は重要なファクターになります。STG-Hシリーズは高い再現性で安定して高露点を発生することができ、評価試験の条件をシビアにコントロールできます。
引っ張り試験、粘性試験等素材の評価試験
引っ張り試験や、粘性、素材の強度試験等、水分量によって影響をうけるような素材評価の試験にもSTG-Hが供給する露点空気は最適です。高い再現性の露点空気を供給することで、信頼性の高い試験条件を提供します。
各種電子部品の耐久性試験
半導体、マイコン等の電子部品にとって厳しい条件となる高温・高湿環境を安定して供給し、高い再現性での耐久性試験を実現します。
湿度センサの開発・校正用途に
高分子式等の湿度センサの開発において、高い精度と再現性で校正用基準としてもご使用頂けます。また、センサにとって高ストレス環境を想定した高温・高湿化での耐久性試験にも長時間、安定して露点空気を供給することができます。
計測器の校正基準
安定して再現することが難しい、高露点・高湿域の校正基準空気を提供します。±0.5℃露点と高精度で、発生露点空気そのものを基準として使用することもできますし、鏡面式露点計やセンサ式湿度計基準器を参照用基準として用いて、比較校正を実施することも可能です。
使用例
精密に調整した高露点空気を安定して供給
特定の温度環境下で水分が飽和すると、相対湿度は100%rhに達します。この時の温度が空気中の水分が結露し得る温度、すなわち露点となります。高露点発生装置STGシリーズはこの原理を応用して露点空気を発生します。
精密に100%rhの飽和空気を発生させることができる飽和槽を、恒温水槽の槽内に沈めて、水槽の温度を調整することで、調整した温度相当の露点空気を発生させることができます。
発生する露点空気の精度・安定性は恒温水槽の性能に依存し、高精度且つ安定した基準空気を供給します。