よくあるご質問(FAQ)
- 温湿度計による露点計測について
- 鏡面冷却式露点計DewStarシリーズではSI単位/非SI単位の2種類が選択可能ですが、それぞれでどのような単位がありますか?
- 高露点測定における注意点について
- 鏡面冷却式露点計DewStarシリーズの出力をPCに取り込めますか?
湿度・露点に関して
温湿度計による露点計測について
手軽に露点温度を計測できることで、露点温度表示機能を持つ温湿度計を用いられることが増えています。
温湿度計での露点表示は、温湿度計で計測された温度と相対湿度それぞれの値から演算により求められた値であり、温湿度計の精度によりその値がばらつく場合があります。
例えば、ロトロニック社のハンディタイプ温湿度計HP22と一般的な仕様をもつ温湿度計では、露点演算結果のばらつきは次のとおり計算されます。
| 露点温度(℃DP) | HP22 の露点精度(℃DP)※※ 温度精度:±0.1℃ 湿度精度:±0.8%rh |
一般的な温湿度計の露点精度 温度精度:±0.3℃ 湿度精度:±2.0%rh |
|---|---|---|
| 20℃DP | 19.8 ~ 20.3 | 19.4 ~ 20.7 |
| 10℃DP | 9.7 ~ 10.5 | 9 ~ 11 |
| 0℃DP | -0.5 ~ 0.6 | -1.5 ~ 1.5 |
| -10℃DP | -11 ~ -9 | -13 ~ -7 |
| -20℃DP | -22 ~ -18 | -27 ~ 16 |
| -30℃DP | -35 ~ -25 | 測定不可 |
| -35℃DP | -47 ~ -29 | 測定不可 |
※温度25℃での演算値です。
※※センサープローブはHC2-Sを使用(温湿度センサプローブ HC2シリーズ カタログ)
露点計測の目的により、どれだけのばらつきが許容されるのかは大きく異なりますが、上記の表から、HP22を用いることで露点が高いところでは鏡面冷却式露点計と遜色の無いレベルでの計測ができます。一方、-20℃より低い露点では計測目的を満たすかどうかをあらかじめスペックから確認しておくことが必要です。
【参考】温湿度計による露点演算と鏡面冷却式露点計による露点検出の違い
静電容量式湿度センサを搭載する電気式温湿度計による露点温度検出
ロトロニックHP22シリーズに代表される温湿度計では、露点温度を直接測定するのではなく、湿度センサの感湿膜上の水分量により変化する静電容量値を読み取ることで空気中の水蒸気圧に変換し、温度センサで検出した温度の値との演算により露点温度を求めます。つまり、露点を求めるまで複数のデータ変換が存在します。
鏡面冷却式露点計
露点温度を計測したい対象のサンプルガスを鏡面上に流し、鏡面温度を制御して結露する温度を検出することで露点を測定します。結露の検出は反射光を用います。上記の温湿度計による演算ではなく、露点を直接計測することから一次検出と呼ばれており、高精度で高い信頼性を持つ露点計測ができます。
鏡面冷却式露点計DewStarシリーズではSI単位/非SI単位の2種類が選択可能ですが、それぞれでどのような単位がありますか?
それぞれの仕様で以下の単位が利用可能です。
- SI単位:℃DP、℃AT、%rh、g/m3、PPMv、PPMw、kPa
- 非SI単位:℃DP、℃AT、%rh、g/m3、PPMv、PPMw、kPa、FDP、FAT、Pmbar、psia、mmhg
※ 非SI単位仕様ではSI単位と非SI単位の両方が利用可能です
高露点測定における注意点について
高露点の測定では、結露対策を含めて測定系を適切に設定する必要があります。たとえば、鏡面冷却式露点計による高露点測定における測定系での代表的な注意点として、次のような内容が挙げられます。
- サンプリングラインが結露しないようにラインを保温すること(保温温度の推奨設定:想定される露点に対して+10 ~ +15℃となる温度)
- 吸水しない配管材を選定すること
- サンプリングラインは最小長さとすること
- サンプリング用のポンプに結露水が流入しないよう対策しておくこと など
上記の注意点も含めた、高露点測定における代表的な測定系を図1に示します。
サンプリングラインはホットホースにより加温されており、サンプリングラインで結露が発生した場合の排水対策と、さらにはサンプリング用ポンプへの結露水流入防止機能を備えており、露点測定には高露点測定専用に設計された鏡面冷却式露点計(S-3シリーズ)とすることで、信頼性の高い安定した高露点測定を実現します。
現在、図1に示す全ての機能を一つの筐体に納めた 高露点測定システムHDMSシリーズが製品化されており、これを用いることで、高露点の容易な高精度測定を実現します。